2010(平成22)年5月に日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって打ち上げられた金星探査機。正式名称は第24号科学衛星PLANET-C。金星の大気現象のメカニズムの解明を目的とするいわば金星用気象観測衛星。最近で金星の地表300kmの軌道まで接近し大気の観測をするほか,着陸はしないが赤外線による金星の地表や火山活動の観測も行う予定。2010年12月,金星の周回軌道に入る予定であったがOME(軌道制御エンジン)のトラブルにより失敗,現在は太陽周回軌道に入っている。2015年11月,再度軌道投入を試みる予定だが,OMEは一部破損しているとみられ,推力は9分の1に減少しており,再投入への模索が続けられている。