ギンブナ【<銀鮒>】 川の中・下流域(いき)や湖,沼(ぬま),池に生息する。雑食性(ざっしょくせい)で,おもに底生(ていせい)生物や藻類(そうるい)を食べる魚。一般(いっぱん)にフナといえばこのギンブナをさし,マブナともいう。雄(おす)の数がきわめて少ないのが特徴(とくちょう)で,関東(かんとう)地方には雄(おす)はほとんどいない。ウグイやコイなどほかの魚の精子(せいし)で受精(じゅせい)するが,雄(おす)の遺伝子(いでんし)は受けつがれず,精子(せいし)は,卵(らん)が発生を始めるきっかけにすぎない。その結果雌(けっかめす)そっくりのギンブナが生まれる。雌(めす)だけで繁殖(はんしょく)できるめずらしい種(しゅ)。全長10〜25cm。分布(ぶんぷ):北海道・本州・四国・九州・琉球(りゅうきゅう)列島。(硬骨魚類(こうこつぎょるい) コイ目 コイ科)