きんゆうきょうこう【金融恐慌】 企業(きぎょう)間の貸借関係(たいしゃくかんけい)のゆきづまりから,金融機関(きんゆうきかん)の支払(しはら)い不能(ふのう)・倒産(とうさん)が生じ,金融組織(きんゆうそしき)が混乱(こんらん),まひすること。1927(昭和2)年におこった恐慌(きょうこう)が典型的(てんけいてき)な例(れい)で,回収不能(かいしゅうふのう)の手形をかかえて経営(けいえい)が苦しくなった銀行がふえ,不安(ふあん)を感じた人々が預金(よきん)引き出しにおしかけたため,多くの銀行が休業した。