ぐうりょく【偶力】 大きさが等しく向きが正反対で,同じ直線上にない2つの力は,合力をもとめられないので1対の力としてあつかい,これを偶力(ぐうりょく)という。偶力(ぐうりょく)が1つの物体にはたらくと,物体は回転を始める。水道の蛇口(じゃぐち)や自動車のハンドル,時計のねじなどを回すときにも,手でこのような力を作用させている。コーチ 力F と2つの力の作用線間の距離(きょり)l の積(せき)Fl を偶力(ぐうりょく)のモーメントといい,この値(あたい)が一定であれば,物体のどこに作用してもその効果(こうか)はかわらない。