＊クジラ【＜鯨＞】

広い意味では，クジラ目の哺乳類(ほにゅうるい）の総称(そうしょう）。主として海洋にすむ大型(おおがた）の哺乳類(ほにゅうるい）で，前肢(ぜんし）はひれ状(じょう）となり，後肢(こうし）は退化(たいか）して外部からは見られない。尾(お）は水平のひれとなり，これを上下に動かして泳ぐ。外見は魚類(るい）に近い体形をしているが，子は子宮(しきゅう）内で育ち，生後一定期間は母親の乳(ちち）によって育てられる。肺呼吸(はいこきゅう）で空気中の酸素(さんそ）を吸収(きゅうしゅう）する。体温は36〜38℃でほぼ一定にたもたれ，体表上の毛は退化(たいか）しているものの口のまわりに感覚毛(かんかくもう）があるなど，哺乳類(ほにゅうるい）としての特徴(とくちょう）を完全(かんぜん）にそなえている。ヒゲクジラ亜目(あもく）と歯クジラ亜目(あもく）に大別(たいべつ）でき，約(やく）100種(しゅ）がいる。◇せまい意味では，イルカの対語で，クジラ目のうち，とくに巨大(きょだい）なものをいう。

コーチ