くぼたうつぼ【窪田空穂】 (1877〜1967)明治(めいじ)時代末期(まっき)から昭和時代にかけての歌人・国文学者。長野(ながの)県に生まれる。新聞記者などをへて,母校の早稲田(わせだ)大学教授(きょうじゅ)をつとめた。ゆたかでしみじみとした人生の味わいをもつ歌風を開拓(かいたく),歌集に『まひる野』『濁(にご)れる川』『木草と共(とも)に』などがある。古典(こてん)の研究にもすぐれた業績(ぎょうせき)をのこした。◇「天地(あめつち)はすべて雨なりむらさきの花びら垂(しだ)れてかきつばた咲(さ)く」。