クモノスカビ 芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)の童話。1918(大正7)年発表。大どろぼうのカンダタは,生前にしたただ1つの善行(ぜんこう)のために,もう少しで地獄(じごく)から天上へと引き上げられるところだった。しかし,自分だけが助かろうと思ったとたん,天上へとつながる1本の細いクモの糸はぷつんと切れてしまう。コーチ お釈迦(しゃか)さまの目を通して,人間の利己主義(りこしゅぎ)の悲しさをえがいている。