グルー(ジョゼフ=) (1880〜1965)アメリカ合衆国(がっしゅうこく)の外交官(がいこうかん)。日米開戦(かいせん)時の駐日(ちゅうにち)大使。ボストン生まれ。ハーバード大学卒業(そつぎょう)後,国務省(こくむしょう)に入る。デンマーク・スイス・トルコなどに駐在(ちゅうざい)した。第一次世界大戦(たいせん)後のパリ講和会議(こうわかいぎ)で,日本代表の西園寺公望(さいおんじきんもち)などと知人となる。1932(昭和7)年に駐日(ちゅうにち)大使となると,日本・アメリカ両国での人脈(じんみゃく)を使って,悪化しはじめた日米関係(かんけい)の緩和(かんわ)に努力(どりょく)した。戦争(せんそう)中の1942(昭和17)年に帰国,国務次官(こくむじかん)・長官(ちょうかん)代理を歴任(れきにん)し,日米親善(しんぜん)につくした。