くろうどどころ【蔵人所】 天皇(てんのう)のそば近くにいて,宮中の事務(じむ)や行事・機密(きみつ)文書などをあつかった役所。令外(りょうげ)の官(かん)で,平安時代の810年に嵯峨天皇(さがてんのう)が創設(そうせつ)し,その長官(ちょうかん)(蔵人頭(くろうどのとう))には藤原冬嗣(ふじわらのふゆつぐ)ら2人が任(にん)じられた。以後(いご),蔵人所(くろうどどころ)は仕事の性質(せいしつ)上大きな力をもち,常設(じょうせつ)の重要(じゅうよう)な役所となった。