グロチウス (1583〜1645)オランダの法学(ほうがく)者。「自然法(しぜんほう)の父」「国際法(こくさいほう)の祖(そ)」といわれる。1619年,宗教(しゅうきょう)上の争(あらそ)いにまきこまれてとらえられたが,フランスにのがれ,ルイ13世の保護(ほご)のもとで研究をつづけ,『戦争(せんそう)と平和の法(ほう)』を書いた。この中でかれは,国際(こくさい)間の争(あらそ)いは国際法(こくさいほう)によって解決(かいけつ)すべきであるとのべている。◇また,『海洋自由論』でグロチウスが主張(しゅちょう)した公海自由の原則(げんそく)は,近代国際法(こくさいほう)の重要(じゅうよう)な原則(げんそく)となった。