クローン 栄養系(えいようけい)・分枝系(ぶんしけい)ともいう。本来は栄養生殖(えいようせいしょく)によって増殖(ぞうしょく)した個体(こたい),または個体群(こたいぐん)のことである。近年は,ある生物の細胞(さいぼう)を培養(ばいよう)して個体(こたい)にまで分化させることができ,こういう個体(こたい)をクローン生物という。カルス細胞(さいぼう)を培養(ばいよう)したクローンニンジンが有名。遺伝(いでん)的(てき)に親と同じ個体(こたい)ができ,実験材料(じっけんざいりょう)として便利(べんり)である。また,優良品種(ゆうりょうひんしゅ)の増殖(ぞうしょく)面での利用価値(りようかち)が高い。