クローンうし【クローン牛】 遺伝子操作(いでんしそうさ)などのバイオテクノロジーによってつくられた,親とまったく同じ遺伝子(いでんし)をもった牛。1998(平成(へいせい)10)年,日本の遺伝子組(いでんしく)み換(か)え技術(ぎじゅつ)によって,世界で初(はじ)めて,体細胞(さいぼう)から取り出した遺伝子(いでんし)によるクローン牛が成功(せいこう)した。これによって,雄(おす)なしで産乳能力(さんにゅうのうりょく)や肥育性能(ひいくせいのう)の高い家畜(かちく)が,大量(たいりょう)にコピーできるようになった。また,クローン動物には個体(こたい)による差(さ)がないため,医薬品原料(げんりょう)の生産(せいさん)が安定的(あんていてき)にできる,などの長所がある。