ぐんぴょう【軍票 】 戦地(せんち)や占領地(せんりょうち)において,軍(ぐん)や政府(せいふ)が正式(せいしき)な通貨(つうか)のかわりに発行(はっこう)する紙幣(しへい)。軍用手票(ぐんようしゅひょう),軍用手形(ぐんようてがた)などともよばれる。物資調達(ぶっしちょうたつ)を主(おも)な目的(もくてき)として,世界各国(せかいかっこく)で発行(はっこう)されてきた。日本では,日露戦争(にちろせんそう)のころから本格的(ほんかくてき)に発行(はっこう)が始(はじ)まり,シベリア出兵(しゅっぺい),日中戦争(にっちゅうせんそう),太平洋戦争(たいへいようせんそう)などで発行(はっこう)された。◇西南戦争(せいなんせんそう)の際(さい)に西郷(さいごう)軍(ぐん)が発行(はっこう)した「西郷札(さいごうふだ)」が日本最初(さいしょ)の軍票(ぐんぴょう)とされている。