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**ぐんま【群馬(県)】

県名の由来

昔は,群馬を「くるま」と読んだので,豪族(ごうぞく車持(くるまもち(きみに由来するともいわれるが,はっきりしない。県庁(けんちょうが古くからの群馬(ぐんま郡におかれたことから県名となった。

県庁所在地

前橋(まえばし

県の面積

6362km2

県の人口

201万人

県の代表的な伝統工芸品と祭り

〔伝統工芸品〕

伊勢崎(いせさきかすり ○桐生織(きりゅうおり

〔祭り〕

○だるま市(高崎(たかさき市,1月6〜7日)

位置(いち・地形・気候(きこう

群馬(ぐんま県は,関東(かんとう地方の北西部に位置(いちする内陸(ないりく県である。北部に越後山脈(えちごさんみゃく,西部から南西部にかけて浅間(あさま山・妙義山(みょうぎさん関東(かんとう山地の山々,東部に足尾(あしお山地があって,三方を山々でかこまれている。越後山脈(えちごさんみゃくから流れ出た利根(とね川は,吾妻(あがつま川・片品(かたしな川など,いくつもの水を集めながら中央部を南に流れ,関東(かんとう平野へ出たあたりで東に向きを(えて,埼玉(さいたま県との(さかいをつくっている。

気候(きこうは,夏と冬の気温の(が大きく,あまり雨のふらない内陸型(ないりくがた気候(きこうである。冬は,「上州(じょうしゅうのからっ風」といわれる,北西の強い季節風(きせつふうがふき,夏は(かみなりが多く発生する。

歴史(れきし

岩宿遺跡(いわじゅくいせきをはじめ,古い時代の遺跡(いせき貝塚(かいづかがあり,早くから人々が生活していたことがわかる。

昔は上野(こうずけ国といった。鎌倉(かまくら時代には新田氏(にったし支配(しはいし,室町(むろまち時代には上杉氏(うえすぎし守護(しゅごとしておさめた。戦国(せんごく時代には長尾氏(ながおし武田氏(たけだしなどが進出して(あらそった。

江戸(えど時代には,いくつもの小藩(しょうはん旗本領(はたもとりょう直轄(ちょっかつ地に分けられ,大名の移動(いどうもはげしかったが,利根(とね川水運の終点,中山道(なかせんどうなど主要(しゅよう街道(かいどう交差(こうさする要地(ようちとなって,養蚕(ようさん製糸(せいし織物(おりもの業が発達(はったつした。

明治(めいじ廃藩置県(はいはんちけん群馬(ぐんま県となったが,その後東部の地域(ちいき栃木(とちぎ県に分けて熊谷(くまがや県となり,1876(明治(めいじ9)年に,ふたたびその地域(ちいき統合(とうごうして,現在(げんざい群馬(ぐんま県が成立(せいりつした。

産業(さんぎょう

山地が多いので,耕地(こうちはおもに山のすそ野や扇状(せんじょう地などにつくられ,畑が(やく63%をしめている。農業生産額(せいさんがく(やく37%は野菜(やさいで,全国1(〜2(のキュウリ・コンニャクイモ・キャベツをはじめ,ホウレンソウ・ナス・ネギ・ブロッコリーなどの生産量(せいさんりょうが多い(2010年)。山間部では養蚕(ようさんが行われる。畜産(ちくさんもさかんで,乳牛(にゅうぎゅう,ブタの飼育(しいく頭数は全国5(である(2011年)。

工業は,高崎(たかさき市や前橋(まえばし市で電気機器(きき・化学・食料品工業,太田(おおた市・伊勢崎(いせさき市などで自動車工業が発達(はったつしている。大泉(おおいずみ町や尾島(おじま町(太田市)では電気・電子機器(ききの工業が中心となっている。また,桐生(きりゅう市・館林(たてばやし市・伊勢崎(いせさき市などでは,絹織物(きぬおりものを中心とする伝統的(でんとうてき繊維(せんい工業がさかんである。

高原キャベツの村嬬恋(つまごい

群馬(ぐんま県は,長野県とならび,夏のすずしい気候(きこう利用(りようした高原野菜(やさい栽培(さいばいがさかんな県である。キャベツ・レタス・ハクサイなどが栽培(さいばいされる。中心はキャベツで,平地ではつくられない夏の間,群馬県産(ぐんまけんさんの高原キャベツは,首都(けんなど各地の市場を独占(どくせんする。

なかでも,浅間(あさま山のふもと,吾妻(あがつま川上流の長野(ながの県との県境(けんざかいに近いところにある嬬恋(つまごい村は,一面にキャベツ畑が広がる,高原キャベツの村である。

嬬恋(つまごい村は,標高(ひょうこう800〜1200m,6月から9月にかけての平均(へいきん気温は15〜20℃で,第二次世界大戦(たいせん後,キャベツ生産(せいさんを大きくのばし,1963(昭和38)年に国の「産地(さんち指定」を受けて,日本一のキャベツ産地(さんちとなった。夏に雨が多いことも,おいしいキャベツができる条件(じょうけんとなっている。

嬬恋(つまごい村のキャベツづくりの特徴(とくちょうは,広い畑で大型機械(おおがたきかいを使って大規模(きぼ生産(せいさんしていることである。また,土地の(ひくいところから高いところに(じゅん(なえ(えつけをして,収穫(しゅうかくの時期をずらしている。こうして,キャベツの出荷は7月から10月までつづく。

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