電話線を利用しない,持ち運びのできる無線の小型電話機。基地局を経由し,電波を利用して通信する。無線の電話機としては,1980年代半ばにショルダーフォンが登場したが,大きくて重く,持ち運びは不便であった。1990年代に入ると軽量・小型化が進み,片手に収まるサイズになった。当初の機能はほぼ通話のみだったが,その後,電子メール・インターネットが利用できるようになって動画の閲覧やテレビの視聴が可能になり,カメラ機能がつくなど多機能化が進んだ。2000年代に入ってさらに高性能・多機能のスマートフォンが登場すると,アプリケーション(アプリ)と呼ばれるソフトウェアを利用して音楽やゲームなどを気軽に楽しめるようになった。