いわゆる集中豪雨のうち,とくに,予測しにくい場所や時間帯に,局地的に短時間に集中的に多量の降水量をもたらす豪雨。2005(平成17)年あたりからたびたび記録されるようになって一般的に使われだした言葉だが正式な気象用語ではない。おもに夏に,前線の接近・通過にともなう積乱雲の急激な発達や,急速に熱帯低気圧なみに発達する温帯低気圧(爆弾低気圧)による豪雨。直径10〜数十km,場合によっては数kmの範囲内で時間雨量50mm以上の雨が降り,土砂災害や地すべり,都市部では用水路・下水道などの内水氾濫などの大きな被害をもたらす。◇2005年9月東京都杉並区,2006年8月大阪府豊中市,2007年7月大阪府・奈良県各地で豪雨にみまわれ,2008年8月末には愛知県岡崎市で時間雨量146.5mm,一宮市120mm,千葉県我孫子市104mmというゲリラ的な豪雨を記録した(平成20年8月末豪雨)。