奈良県明日香村にある7世紀後半のものとされる古墳。2010(平成22)年の発掘・調査によって墳丘のすそが135°の角度をもち,周囲を切り石の石畳におおわれていることがわかり,対辺が約22mの八角形墳であることが判明した。また,墳丘内の石室が柱状の巨大な16個の石で囲まれていることもわかった。こうした特徴から天皇陵の可能性が強まり,被葬者は,大土木工事をこのんだといわれる女帝,斉明(皇極)天皇(594〜661)であることが有力視されている。なお,宮内庁が指定している斉明天皇陵はこの古墳の西約2.5kmのところにある車木ケンノウ古墳である。古墳