げんしろん【原子論】 物質(ぶっしつ)はそれ以上分割(いじょうぶんかつ)できない小さな粒子(りゅうし)からなり,その粒子(りゅうし)が集まったりはなれたりすることで自然(しぜん)界のいろいろな現象(げんしょう)を説明(せつめい)しようとする考え。古代ギリシャのデモクリトスやレウキッポスに始まる。かれらは,自然(しぜん)界は原子(アトム)と空虚(くうきょ)からなるとし,空虚(くうきょ)の中での原子の運動によって自然現象(しぜんげんしょう)を説明(せつめい)した。その後,ガリレイは,空虚(くうきょ)を真空とみなし,それがトリチェリによって実験的(じっけんてき)にうらづけられてから,原子論(ろん)がみとめられはじめ,ドルトンにいたって近代的(きんだいてき)な原子論(ろん)が確立(かくりつ)した。