(1942〜 )平成時代の政治家,総理大臣(在任2001〜2006)。神奈川県生まれ。祖父,父も政治家。慶応義塾大学卒業後,父の急死をうけて1972(昭和47)年,衆議院議員に当選。自由民主党の中堅議員として,山崎拓,加藤紘一らと「YKKトリオ」とよばれる。厚生大臣,郵政大臣を歴任。2001(平成13)年,総理大臣に就任。構造改革を旗じるしに,道路関係4公団,住宅金融公庫などの特殊法人や郵政3事業の民営化,さらに地方分権改革を推進。また,自衛隊のイラク派兵を実施,北朝鮮拉致被害者の帰国を実現した。マスコミ報道を利用した「劇場型政治」とよばれるはでな活動で都市部を中心に高い支持をうけ,在任5年5か月という戦後第3位の長期政権を維持した。