*こうがいびょう【公害病】 公害(こうがい)によってひきおこされる病気。工場・家庭・ビルなどから大気中に放出された二酸化硫黄(にさんかいおう)(亜硫酸(ありゅうさん)ガス),粉(ふん)じん・自動車排出(はいしゅつ)ガスによる一酸化炭素(いっさんかたんそ)・窒素(ちっそ)化合物・鉛(なまり),または川や地下水をよごす中性洗剤(ちゅうせいせんざい)・カドミウム・有機(ゆうき)水銀など,生活や生産(せいさん)によって生じる廃棄(はいき)物が原因(げんいん)になっていると考えられる。◇公害健康被害補償法(こうがいけんこうひがいほしょうほう)で公害(こうがい)病として指定されているのは,水俣(みなまた)病・新潟水俣(にいがたみなまた)病・イタイイタイ病・慢性(まんせい)ヒ素中毒症(そちゅうどくしょう)(島根(しまね)県と宮崎(みやざき)県)・気管支系疾患(きかんしけいしっかん)の5つである。