こうざんたい【高山帯】 生物の分布(ぶんぷ)を垂直(すいちょく)にみた生活帯(たい)の1つ。わが国の中部山岳(さんがく)では標高約(ひょうこうやく)2500m以上(いじょう)の地域(ちいき)をいう。低温(ていおん)で風雪がはげしく,低圧(ていあつ)で酸素(さんそ)が少なく,紫外線(しがいせん)が強く,夏季(かき)が短い。生物の生育に適(てき)さないため,植物のない裸地(らち)が多く,特殊(とくしゅ)な高山植物・高山動物だけが生活している。下部は,ハイマツなどの低木(ていぼく)が生育する低木帯(ていぼくたい)になっている。