コウチュウ【<鉤虫>】 温帯(おんたい)・亜熱帯(あねったい)に広く分布(ぶんぷ)する線虫類(るい)の寄生(きせい)虫。別名十二指腸(べつめいじゅうにしちょう)虫。ヒトの小腸(しょうちょう)上部に寄生(きせい)する。感染(かんせん)は経口感染(けいこうかんせん)がおもであるが,子虫がヒトの皮膚(ひふ)を通して感染(かんせん)することも多い。感染(かんせん)した子虫は血液(けつえき)やリンパを通って肺(はい)に達(たっ)し,気管(きかん)から食道をへて腸(ちょう)に達(たっ)して成虫(せいちゅう)となる。おもな症状(しょうじょう)は貧血(ひんけつ)である。(線形動物 線虫類(るい) エンチュウ目 コウチュウ科)