毎年12月31日の夜にNHK(日本放送協会)がテレビとラジオで放送する,歌手を男女紅白に分けて歌を競い,勝敗を競いあう歌番組。1945(昭和20)年12月31日にラジオ放送された「紅白音楽試合」がたいへん好評だったため,1951年の正月番組として「紅白歌合戦」の名で第1回を放送,53年正月の第3回はテレビでの試験放送が行われた。53年12月31日に第4回がテレビとラジオで放送され,以降,大晦日の恒例番組として2009(平成21)年に第60回を迎えた。第一線歌手の歌や意外なゲストによる応援,バラエティの要素を加味して,63年には最高視聴率81.4%を記録したほどの国民的番組になった。「大晦日は家族そろって紅白を見る」という一時代を築いたが,家族や生活形態の変化,音楽の好みの多様化などによって,かつてほどの人気はなくなってきている。⇒日本放送協会