こうはん【孔版 】 やすりの上で原紙に鉄筆を用いて文字・図画をかき,そのときに生じた無数(むすう)の小穴(しょうけつ)からしみだすインクで印刷(いんさつ)を行うことを孔版印刷(こうはんいんさつ)あるいは謄写印刷(とうしゃいんさつ)(ガリ版印刷(ばんいんさつ))といい,それに用いる版(はん)を孔版(こうはん)という。器具(きぐ)が小型(こがた)で,簡便(かんべん)に印刷(いんさつ)することができるので,学校・官庁(かんちょう)・会社などで広く用いられた。タイプ印字(いんじ)して印刷(いんさつ)する方法(ほうほう)も普及(ふきゅう)したが,パソコン,コピー機の普及でおとろえた。