*こうぶがったい【公武合体】 幕末(ばくまつ)に,公家(くげ)(朝廷(ちょうてい))と武家(ぶけ)(幕府(ばくふ))が協力(きょうりょく)して政局(せいきょく)にあたろうとしたこと。1860年に井伊直弼(いいなおすけ)が暗殺(あんさつ)された後,弱体化した幕府(ばくふ)は朝廷(ちょうてい)と手をむすぶ政策(せいさく)をとり,孝明天皇(こうめいてんのう)の妹の和宮(かずのみや)を将軍(しょうぐん)徳川家茂(とくがわいえもち)の夫人にむかえたりした。1863年の8月18日の政変(せいへん)で尊攘派(そんじょうは)をおさえたが,薩長同盟(さっちょうどうめい)(1866年)が成立(せいりつ)してからは倒幕派(とうばくは)におさえられ勢力(せいりょく)をうしなった。