こうめいてんのう【孝明天皇】 (1831〜1866)幕末(ばくまつ)期の天皇(てんのう)(在位(ざいい)1846〜1866)。明治天皇(めいじてんのう)の父。幕末(ばくまつ)の激動(げきどう)する政局(せいきょく)のなかで,一貫(いっかん)して攘夷(じょうい)(外国勢力(せいりょく)を追いはらう)の立場に立ち,幕府(ばくふ)との関係(かんけい)でも朝廷(ちょうてい)の権威(けんい)を高めた。しかし,攘夷(じょうい)が倒幕(とうばく)まで進むのはこのまず,妹の和宮(かずのみや)を将軍(しょうぐん)家茂(いえもち)にとつがさせて政局(せいきょく)の収拾(しゅうしゅう)をはかり(1862年),さらに尊王攘夷派(そんのうじょういは)の公卿(くぎょう)らを朝廷(ちょうてい)から一掃(いっそう)した。