こうやひじり【高野聖】 泉鏡花(いずみきょうか)の中編小説(ちゅうへんしょうせつ)。1900(明治(めいじ)33)年刊(かん)。北陸敦賀(ほくりくつるが)(福井(ふくい)県)の宿で,高野山(こうやさん)の旅僧(りょそう)がつれの男に,若(わか)い時に体験(たいけん)した怪異(かいい)な物語をする小説(しょうせつ)。幻想的(げんそうてき)・神秘的(しんぴてき)な鏡花独特(きょうかどくとく)の美の世界をえがきだしている。