こくみんせいしんそうどういんうんどう【国民精神総動員運動】 1937(昭和12)年,日中戦争(せんそう)のぼっ発を機(き)に,国民(こくみん)を戦争体制(せんそうたいせい)に全面的(ぜんめんてき)に協力(きょうりょく)させるために行われた運動。第1次近衛文麿(このえふみまろ)内閣(ないかく)がこの運動を推進(すいしん)し,政府(せいふ)・軍(ぐん)の政策(せいさく)に対する言論(げんろん)・思想の統制(とうせい)を強化する一方,「ぜいたくは敵(てき)だ」「ほしがりません勝つまでは」などのスローガン(標語(ひょうご))で,国民(こくみん)の私(し)生活まで統制(とうせい)した。コーチ 1939(昭和14)年からは物価(ぶっか)の統制(とうせい)(公定価格(かかく))と生活必需(ひつじゅ)品の配給(はいきゅう)が始まり,隣組(となりぐみ)の制度(せいど)もつくられ,国民(こくみん)生活はすみずみまで戦時(せんじ)色にぬりつぶされるようになった。