東京都の上野公園にある国立美術館。大正時代から昭和時代初期にかけて,実業家の松方幸次郎がヨーロッパで収集した絵画や彫刻などを中心に収蔵している。本館はフランスの著名な建築家ル=コルビュジエの設計によって建てられ,1959(昭和34)年に開館した。1979(昭和54)年に新館,1997(平成9)年に企画展示館が増設された。ル=コルビュジエが設計した国内唯一の建造物で,2016(平成28)年には本館が,「ル=コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」の構成資産の1つとして,世界文化遺産に登録された。