こくさいへいわきょうりょくほう【国際平和協力法】

国連平和維持活動（PKO(こくれんへいわいじかつどうピーケーオー））や人道的(じんどうてき）な国際救援活動(こくさいきゅうえんかつどう）に参加(さんか）するための法律(ほうりつ）。正式名称(せいしきめいしょう）は「国際連合平和維持活動等(こくさいれんごうへいわいじかつどうとう）に対(たい）する協力(きょうりょく）に関(かん）する法律(ほうりつ）」で，国連平和維持活動協力法(こくれんへいわいじかつどうきょうりょくほう），PKO協力法(ピーケーオーきょうりょくほう），PKO法(ピーケーオーほう）ともいう。冷戦(れいせん）の終結後(しゅうけつご），世界各地(せかいかくち）で内戦(ないせん）や紛争(ふんそう）が増加(ぞうか）したため，国際社会(こくさいしゃかい）は日本に対(たい）して物的(ぶってき）な貢献(こうけん）だけでなく，人的(じんてき）な貢献(こうけん）を求(もと）めるようになった。これにこたえるために，1992（平成(へいせい）4）年にこれまで認(みと）められていなかった自衛隊(じえいたい）の海外派遣(かいがいはけん）を可能(かのう）にする国際平和協力法(こくさいへいわきょうりょくほう）が成立(せいりつ）し，同年(どうねん）カンボジアに初(はじ）めて自衛隊(じえいたい）が海外派遣(かいがいはけん）された。以後(いご），モザンビーク，シリアのゴラン高原(こうげん），東(ひがし）ティモール，ハイチ，南(みなみ）スーダンなど世界各地(せかいかくち）に自衛隊(じえいたい）や要員(よういん）が派遣(はけん）され，停戦(ていせん）や選挙(せんきょ）の監視(かんし）・インフラ整備(せいび）などの復興支援(ふっこうしえん）を行(おこな）っている。