(1934〜2011)昭和・平成時代の俳優,司会者。東京都生まれ。学習院大学在学中に演劇部で活躍。学者志望であったが,母親の急死により就職しなければならなくなり,卒業後,東宝映画の新人俳優募集に合格する。1958(昭和33)年から黒澤明監督の映画や当時量産されていたB級映画などに数多く出演するが,端役や脇役がほとんどで目だつ存在ではなかった。67年,東宝を退社し,以降,テレビのホームドラマで,清潔でくせのない役柄で大活躍するが,90年代には出演はまれになった。なにより75(昭和50)年にはじまったクイズ番組「パネルクイズアタック25」の司会者として有名になり,芸能界きっての読書家として教養番組・書評番組の司会者・コメンテーターの仕事が中心になる。2000年代になり,知的で渋い大学教授や気骨のある中高年の役柄でふたたびテレビドラマの出演が多くなった。