こっくん【国訓 】 (1)漢字を,その意味にあたる日本語の読み方で読むこと。また,その読み方。用例 「山」を「やま」,「春」を「はる」,「教」を「おしえる」と読むなど。「訓(くん)」と同じ。対音(おん)(2)中国での漢字の意味とは別(べつ)に,日本独自(どくじ)の使い方をしめしたもの。たとえば,「萩」の音は「シュウ」で,本来は「よもぎ」の意味であるが,日本ではこれを「秋の草」の意に用いて,「はぎ」と読んでいる。「鮓」を「すし」,「鮑」を「あわび」と読むのも国訓(こっくん)の例(れい)。