こぼりえんしゅう【小堀遠州 】 (1579〜1647)江戸(えど)時代初期(しょき)の大名・茶人。本名は政一(まさかず)。近江(おうみ)国(滋賀(しが)県)に生まれる。はじめ豊臣秀吉(とよとみひでよし)に仕え,のち徳川家康(とくがわいえやす)に仕えた。1608年,遠江守(とおとうみのかみ)となってから遠州(えんしゅう)と名のった。古田織部(ふるたおりべ)に茶を学んだが,別(べつ)に遠州(えんしゅう)流をたてて,将軍(しょうぐん)徳川家光(とくがわいえみつ)に茶道の指導(しどう)をした。建築(けんちく)や造園(ぞうえん)にもすぐれ,桂離宮(かつらりきゅう)や大徳寺(だいとくじ)の孤蓬庵(こほうあん)など,多くの名園をつくった。