過去から未来にわたって,長い歳月の1日1日を数え,記録し,また予想するために考えだされた年代や日付の体系。太陰暦・太陰太陽暦・太陽暦がある。
太陰暦
月の運行によって組みたてられた暦。古代の暦は,ほとんどこの方法がとられている。暦の月日と季節との関係を無視しているので,日常生活にはたいへん不便である。
太陰太陽暦
月だけの運行で暦を組みたてていくと,季節との関係に大きなずれが生じてくる。そこで,数年ごとにうるう月をおき,季節(すなわち太陽の運行)に合うようにつくりだされた暦。中国では紀元前5000年くらい前からこの形式の暦が使われてきた。日本でも奈良時代から使用されてきた。
太陽暦
月の運行とは無関係に,季節にだけ合うように考えだされた暦。現在われわれが使っているグレゴリオ暦は太陽暦で,ローマ暦をもととし,エジプト暦を参考にして改良され,さらにグレゴリウス13世によって一部が修正され,今日のものとなった。1年を365日とし,4年に1回1日をくわえてうるう年とするが,400年に3回うるう年をはぶいて,1太陽年(365.2422日)に合わせている。