太陽の最上層部の大気。下は彩層に接し,上は惑星間空間につながっている。皆既日食のとき,黒い太陽をとりかこむ真珠色の後光のように見える。コロナは彩層にくらべて,ひじょうに広がりが大きい。日食時に肉眼で見ても,光球上数百万kmの高さまでのびていることがわかる。コロナの形は一定でなく,黒点周期とともに変化している。極大期には比較的まるい形をしているが,極小期には太陽赤道方向にのびた扁平な形に見える。いろいろな観測から,コロナは100万〜200万℃ほどの高温のうすいガスであることがわかっている。◇コロナの上層部からはたえず荷電粒子が流れだし,太陽風となって惑星間空間をふきぬけていき,地球にも到達する。
コーチ
皆既日食のとき
以外は見えないので,コロナグラフという
特別な
装置で
観測する。