アフリカの赤道直下にある,鉱産資源のゆたかな国。政体は共和政で,元首は大統領。首都キンシャサ。面積:234.5万km2,人口:6597万。
ゆたかな地下資源
国土の北半分はコンゴ川流域のコンゴ盆地で,東部と南部は高地となっている。気候は北部が熱帯雨林気候,南部がサバナ気候。地下資源の生産にたよる国で,南部のシャバ州は世界的な産銅地帯。銅のほか金・銀・ダイヤモンド・スズ・鉄鉱石なども豊富。コンゴ川に発電所がつくられ,製鉄・アルミなどの金属工業に力を入れはじめた。
あゆみ
1908年にベルギーの植民地となり,1960年にコンゴ共和国として独立したが,そのさい,各地で暴動がおこって国内は混乱した。国連軍の力を借りて動乱をしずめ,1971年に国名をコンゴからザイールにかえた。以後モブツ大統領による独裁政権がつづいたが,1990年からの政治の民主化のなかで崩壊し,1997年新政権のもとでコンゴ民主共和国に改称した。
国名の由来
コンゴ共和国と同じく,「山国」,「狩人」を意味し,15世紀にさかえたコンゴ王国の名による。
国旗の由来
青は平和を,赤は祖国のために流された血を,黄色は国の富を,星は輝かしい未来を表している。2006年2月の新憲法制定を機に1971年まで使われていた国旗が復活。