＊コンゴ（民主共和国）

国土の北半分はコンゴ川流域(りゅういき）のコンゴ盆地(ぼんち）で，東部と南部は高地となっている。気候(きこう）は北部が熱帯(ねったい）雨林気候(きこう），南部がサバナ気候(きこう）。地下資源(しげん）の生産(せいさん）にたよる国で，南部のシャバ州は世界的(せかいてき）な産銅地帯(さんどうちたい）。銅(どう）のほか金・銀・ダイヤモンド・スズ・鉄鉱石(てっこうせき）なども豊富(ほうふ）。コンゴ川に発電所がつくられ，製鉄(せいてつ）・アルミなどの金属(きんぞく）工業に力を入れはじめた。

1908年にベルギーの植民(しょくみん）地となり，1960年にコンゴ共和国(きょうわこく）として独立(どくりつ）したが，そのさい，各地(かくち）で暴動(ぼうどう）がおこって国内は混乱(こんらん）した。国連軍(こくれんぐん）の力を借(か）りて動乱(どうらん）をしずめ，1971年に国名をコンゴからザイールにかえた。以後(いご）モブツ大統領(だいとうりょう）による独裁政権(どくさいせいけん）がつづいたが，1990年からの政治(せいじ）の民主(みんしゅ）化のなかで崩壊(ほうかい）し，1997年新政権(せいけん）のもとでコンゴ民主共和国(みんしゅきょうわこく）に改称(かいしょう）した。

コンゴ共和国(きょうわこく）と同じく，「山国」，「狩人(かりゅうど）」を意味し，15世紀にさかえたコンゴ王国の名による。

青は平和を，赤は祖国(そこく）のために流された血を，黄色は国の富(とみ）を，星は輝(かがや）かしい未来(みらい）を表している。2006年2月の新憲法制定(しんけんぽうせいてい）を機(き）に1971年まで使われていた国旗(こっき）が復活(ふっかつ）。