*こんじゃくものがたりしゅう【今昔物語集】 平安時代末期(まっき)(1120年ごろ)にできた説話(せつわ)集。編者(へんじゃ)を源隆国(みなもとのたかくに)とする説(せつ)もあるが不明(ふめい)。それぞれの話が「今ハ昔」で始まるのでこの名がある。天竺(てんじく)(インド)・震旦(しんたん)(中国)・本朝(日本)の3部に分かれ,1000あまりの説話(せつわ)を集めている。とくに本朝の部には武士(ぶし)や農民(のうみん)のすがたもえがかれ,「羅生門(らしょうもん)」「袴垂(はかまだれ)」など興味(きょうみ)深い話が多い。