こんどういさみ【近藤勇】 (1834〜1868)幕末(ばくまつ)期の幕臣(ばくしん)。新撰組(しんせんぐみ)の隊長(たいちょう)。武蔵(むさし)国(今の東京(とうきょう)都)多摩郡(たまぐん)の生まれ。1863年,幕府(ばくふ)がつのった浪士(ろうし)組にくわわって京都(きょうと)へ行き,まもなく新撰組(しんせんぐみ)を組織(そしき),京都守護職(きょうとしゅごしょく)のもとで尊王攘夷派(そんのうじょういは)の弾圧(だんあつ)に活躍(かつやく)した。1864年の池田屋襲撃事件(いけだやしゅうげきじけん)は有名。鳥羽(とば)・伏見(ふしみ)の戦(たたか)い(1868年)後,江戸(えど)にもどって甲陽鎮撫隊(こうようちんぶたい)を結成(けっせい)して,勝沼(かつぬま)(山梨(やまなし)県)で政府軍(せいふぐん)とたたかったが,やぶれて流山(ながれやま)(千葉(ちば)県)で降伏(こうふく),やがて処刑(しょけい)された。