*こんみんとう【困民党】 明治(めいじ)の中期,借金(しゃっきん)すえおき,税金(ぜいきん)の減額(げんがく)などを要求(ようきゅう)した農民組織(のうみんそしき)。借金党(しゃっきんとう),貧民党(ひんみんとう),負債党(ふさいとう)などともいう。主として関東(かんとう)・中部地方の農村で,高利貸(こうりが)しに対し,借金(しゃっきん)の減額(げんがく),返済延期(へんさいえんき),あるいは質地(しつち)(質(しつ)に入れた土地)返還(へんかん)などを要求(ようきゅう)する中・貧農(ひんのう)の集団(しゅうだん)が発生した。これを一般的(いっぱんてき)に困民党(こんみんとう)とよぶ。コーチ 1884(明治(めいじ)17)年に秩父事件(ちちぶじけん)をおこした秩父困民党(ちちぶこんみんとう)は有名。