(1118〜1190)平安時代末期の歌人。俗名佐藤義清。鳥羽上皇に仕える武士であったが,23歳で出家して僧になった。それから50年の間,吉野(奈良県)・伊勢(三重県)・四国・九州・東北地方など各地を旅し,河内国(今の大阪府)弘川寺でなくなった。自然に親しみ,自由で生き生きとした感情に,人間性を深く生かした歌をつくった。『新古今和歌集』には94首と最も多くの歌がおさめられている。家集(個人の歌集)に『山家集』などがある。
コーチ
自然派の歌人として,連歌の宗祇や俳諧の松尾芭蕉に大きな影響をあたえた。