さいこうまんきち【西光万吉】 (1895〜1970)大正〜昭和の部落解放(かいほう)運動の先駆(せんく)者。奈良(なら)県の生まれ。本名は清原一隆(きよはらかずたか)。親友の阪本清一郎(さかもとせいいちろう)らと部落差別撤廃(さべつてっぱい)の道すじをもとめ,水平社設立(せつりつ)の運動をおこす。1922(大正11)年3月の全国水平社創立(そうりつ)に参画(さんかく)。京都(きょうと)での創立(そうりつ)大会で3000人の参加(さんか)者に採択(さいたく)された,水平社宣言(せんげん)の起草と荊冠旗(けいかんき)(イバラのかんむりをあしらった旗(はた))のデザインは,西光(さいこう)によるものである。◇有名な「人の世に熱(ねつ)あれ,人間に光あれ」は,水平社宣言(せんげん)の結(むす)びの言葉。第二次世界大戦(たいせん)後は,平和・原水爆禁止(げんすいばくきんし)運動などに参加(さんか)した。