さいぼうゆうごう【細胞融合】 異(こと)なった種(しゅ)の生物の細胞(さいぼう)を人為的(じんいてき)に合体して,両方の細胞(さいぼう)の染色体(せんしょくたい)をもつ新しい細胞(さいぼう)をつくること。交雑(こうざつ)による雑種(ざっしゅ)は近縁(きんえん)のものどうしでないとできないが,この方法(ほうほう)では,まったく異(こと)なる生物間での雑種(ざっしゅ)も可能(かのう)になる。実例(じつれい)としては,ジャガイモとトマトの細胞雑種(さいぼうざっしゅ)がつくられている。また,ハクサイとキャベツの細胞雑種(さいぼうざっしゅ)バイオハクランは実用化している。将来(しょうらい)この方法(ほうほう)により,実用上のすぐれた新種(しんしゅ)や新品種(ひんしゅ)がつくられるようになると期待されている。