(1835〜1867)幕末期に活躍した土佐藩(高知県)の志士。江戸で剣術を学び,帰藩して武市瑞山の尊王攘夷運動に参加したが,のち藩をぬけ出して勝海舟*の門人となり,海外事情・航海術を学んだ。その後,勝の紹介で西郷隆盛*をたより,薩摩藩(鹿児島県)の保護を受けて長崎で海運業を開始。この活動を通じて,敵対関係にあった薩摩藩と長州藩(山口県)とを接近させ,1866年に薩長同盟を成立させた。のち,京都で暗殺された。
土佐藩の後藤象二郎を動かして,前藩主の山内豊信(容堂)に,大政奉還を幕府へすすめさせた。