さくさん【酢酸】 化学式 CH3COOH 食用にする酢(す)(食酢(しょくず))の主成分(せいぶん)。エタノールを酢酸菌(さくさんきん)によって発酵(はっこう)させてつくる。工業的(こうぎょうてき)には,アセチレンに水を付加(ふか)するか,エタノールより水素(すいそ)をのぞいて,アセトアルデヒドをつくり,これを酸化(さんか)する。無色(むしょく),刺激性(しげきせい)の強いにおいと酸味(さんみ)のある液体(えきたい)。酢酸繊維素(さくさんせんいそ)・酢酸(さくさん)ビニル・アセトン・酢酸(さくさん)エステル類(るい)の製造原料(せいぞうげんりょう),染色(せんしょく),食品調味料(りょう)などに利用(りよう)される。コーチ 純粋(じゅんすい)なものは冬期温度が低(ひく)くなる(16.7℃以下(いか))と,結晶状(けっしょうじょう)の固体(こたい)にかわるので氷酢酸(ひょうさくさん)といわれる。