(生年不明〜1612?)安土桃山時代〜江戸時代初期の剣豪。1612年に,宮本武蔵と関門海峡に浮かぶ舟島(巌流島)で闘い,死んだとされる。この決闘では,小次郎は刃長3尺(約1メートル)の刀を,武蔵は櫂を削って作った2尺5寸と1尺8寸の木刀2本を用いて小次郎を破ったと武蔵の伝記には書かれている。このときの両者の年齢については,武蔵が20代で小次郎は60歳近くだったといわれているが,くわしいことはわかっていない。武蔵も小次郎も,吉川英治の『宮本武蔵』や村上元三の『佐々木小次郎』などの時代小説やテレビドラマなどに描かれ,根強い人気を保っている。