ささめゆき【細雪】 谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)の長編小説(ちょうへんしょうせつ)。1943〜48(昭和18〜23)年発表。関西(かんさい)の風土と伝統(でんとう)を背景(はいけい)に,大阪船場(おおさかせんば)の商家蒔岡(まきおか)家の4人の姉妹の生き方が王朝時代の絵巻物(えまきもの)風にえがかれる。◇第二次世界大戦末期(たいせんまっき)には,時代にそぐわない小説(しょうせつ)として非難(ひなん)され,終戦(しゅうせん)の日まで発表を中止していた。