ササンちょう【ササン朝】 ペルシャ(イラン)の王朝(226〜651)。アケメネス朝(紀元(きげん)前6〜前4世紀(せいき))の王の子孫(しそん)というアルダシール1世が,パルチアをほろぼして東西に発展(はってん)。6世紀(せいき)のホスロー1世のとき最(もっと)もさかえた。ゾロアスター教を国教とし,中央集権政治(しゅうけんせいじ)で,王は神のようにあがめられて強い権(けん)力をもった。ビザンツ帝国(ていこく)と対抗(たいこう),民族(みんぞく)文化を育成(いくせい)して,世界に影響(えいきょう)をあたえた。のち,イスラム勢力(せいりょく)のため滅亡(めつぼう)。コーチ 東西交通の要所(ようしょ)にあり,特色(とくしょく)ある美術工芸(びじゅつこうげい)品は,日本の奈良(なら)朝にもつたわった。