夏の南天に低く見える星座。明るい星が天の川の中にS字状にならんだ目立つ星座である。α星はアンタレスとよばれ,極大等級1.0の変光星で,火星に似た赤色の星である。黄道12星座の1つで,太陽は11月下旬にこの付近にある。アンタレスのすぐそばに球状星団M4,尾の先の近くに散開星団M6とM7がある。◇和名では魚釣り星,鯛釣り星という。
〔星座の探し方〕
7月
上旬の22
時ごろ,8月
上旬の20
時ごろに,
真南の
空低くに
見える。
〔星座に関する神話〕
冬の
代表的な
星座のオリオン
座と
深い
関係がある。
狩りの
名人でありながら
乱暴者のオリオンは,
怒った
女神ヘラが
送りこんだ
大サソリに
刺され,その
毒であっけなく
死んでしまう。したがって,サソリを
苦手とするオリオンは,さそり
座が
東の
空に
出てくるころ,
西にこそこそとしずみ,
顔を
合わせないようにしているといわれる。