サツキマス もともと,サツキマスとアマゴは同じ種(しゅ)だが,河川(かせん)で一生をすごすものをアマゴ,海に降(お)りるものをサツキマスとよぶ。現在(げんざい)では長良(ながら)川など一部の川をのぞいて,きわめて数が少ない。9月中旬(ちゅうじゅん)ころ,1歳までの稚魚(ちぎょ)は体色が銀白色になり,下流に向かって移動(いどう)を始める。伊勢湾(いせわん)にたどりついたサツキマスは,外洋に出ることはなく沿海域(えんかいいき)ですごし,甲殻類(こうかくるい)やイカナゴ,カタクチイワシなどの稚魚(ちぎょ)を食べ,数か月で急速に成長(せいちょう)する。その後,再(ふたた)び川へのぼり,産卵(さんらん)期をむかえる。全長50cm。分布(ぶんぷ):岐阜(ぎふ)県の長良(ながら)川など。(硬骨魚類(こうこつぎょるい) サケ目 サケ科)